表題番号:2016B-069 日付:2017/02/22
研究課題軟体動物の学習記憶機構におけるストレスと内因性カンナビノイド受容体の役割
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 伊藤 悦朗
研究成果概要
  過度のストレスから解放されると、動物の学習成績が改善されるのか?この問題を神経生物学で永く利用されている軟体動物モノアラガイで調べた。ストレスからの解放はカンナビノイドの投与によって得た。ほ乳類の脳内には内在性カンナビノイドならびにその受容体が存在する。一方、無脊椎動物はストレスや学習の研究に十分利用可能であるが、それらの存在は不明であった。そこで軟体動物モノアラガイを用いて受容体の存在を調べたところ、ほ乳類と相同な受容体が見つかった、さらには学習行動やストレスが及ぼす影響に対して、カンナビノイド受容体のアゴニスト・アンタゴニストがどのように関与するのかを調べる実験も開始することができた。