表題番号:2016B-068
日付:2017/02/22
研究課題脳内インスリンは薬か?毒か?
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 伊藤 悦朗 |
- 研究成果概要
- 脊椎動物でも無脊椎動物でも、その脳内でインスリンがはたらくことが、近年わかってきた。ただし、このインスリンが学習記憶機構に対して「増強」としてはたらくのか、または「減弱」としてはたらくのかは、不明な点が多い。本研究では、学習記憶研究で永年使用されてきている軟体動物モノアラガイを用いて、①インスリンのシグナルカスケードとセロトニンカスケードが長期記憶形成において拮抗的にはたらくことが明らかとなった。また、②転写因子CREBのシグナルカスケード、ならびにそれに続くCRTCのシグナルカスケードの研究を開始することができた。なお本研究は、同一課題にて特定課題(新任の教員等)でも研究が遂行された。