表題番号:2016B-060 日付:2017/04/01
研究課題「古典中国」の成立と展開
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 渡邉 義浩
研究成果概要
本研究は、中国の理想的な国家モデルである「古典中国」の成立と展開を明らかにするものである。具体的には、次の三点の課題を学際的・国際的な視座から解明していく。第一に、「古典国家」の成立に至る先秦から前漢までの思想史的な営みは、どのような経緯により後漢「儒教国家」に収斂されていくのか。第二に、「古典中国」の成立後、中国に受容された仏教は、「古典中国」をどのように変容させていくのか。第三に、宋代に再編された「古典中国」は、仏教の影響の中でいかなる展開をみせ、いかなる国家モデルを形成し、それは明・清帝国、さらには朱子学の影響を受けた日本に、どのように受容されていったのか、という科研の基盤研究Aの問題関心に基づくものであり、以上三点の第一「古典国家」の成立を扱うものである。