表題番号:2016B-055 日付:2017/03/26
研究課題「個人性」を問い直す:比較研究のための理論的パースペクティブ構築の試み
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 那須 壽
研究成果概要
 今年度は、「個人性」に関する理論的枠組みを構築するために、主として以下の3つの準備作業を行った。①まず、関連する文献・資料の収集を行った。理論的文献だけでなく、特に「コスモポリタニズム」や「環境」といったような、そこにおいて「個人」の在り方が顕著に問い直されていると思われる具体的なトピックに関するものも収集した。②また、「個人性」に関係する理論的な基礎文献の検討を、研究協力者や大学院生とともに行った。③さらに、研究代表者の那須は、国際学会Society for Phenomenology and Human Sciencesの年次大会にて、理論的基礎文献の1つであるP. バーガーとT.ルックマンのSocial Construction of Realityに関する報告をおこない、本書を巡る諸外国の研究状況に関して意見交換を行った。