表題番号:2016B-010 日付:2017/04/10
研究課題ドイツ語母語話者とドイツ語学習者の心的態度を表す発話における音声特徴について
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 生駒 美喜
研究成果概要

本研究では、ドイツ語心態詞を含む発話の発話意図と音声特徴との関係を明らかにし、ドイツ語学習者が習得困難・習得容易な音声特徴を解明することを目的とし、ドイツ語心態詞を含む音声を分析し、ドイツ語学習者の発話と比較した。

心態詞schonを含む3つの意図を持つ対話音声のデータを用いた知覚実験にて正答率が高かった音声データのみを対象とした分析の結果、「反論」の発話において、ピッチアクセントのピークとピッチアクセントの開始部分の基本周波数が低いことが明らかになった。ドイツ語学習者による発話実験の結果、「反論」においてピッチピークが高くなっており、ドイツ語話者の「反論」の音声特徴とは異なる特徴が見られた。