表題番号:2016A-050 日付:2017/04/08
研究課題DROスケジュール下の相互依存型集団随伴性の適用が児童の日常行動に及ぼす効果
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 桂川 泰典
研究成果概要

相互依存型集団随伴性は,集団全体の遂行結果によってグループ全体に結果が呈示される操作であり(Litow & Pumroy, 1975),インクルーシブ教育を目指した支援方法の1つとして期待され,実証的な検討が行われてきた(例えば,Reinhardt et al., 2009)。本特定課題研究は,1)児童の日常行動の変容の度合いを測定する尺度の作成(以下,測定尺度),2)集団随伴性の適用と般化を目的に行われた。その結果,測定尺度は一定の信頼性と妥当性が認められた。しかし,集団随伴性の適用では,場面内での十分な効果が認められず,般化を測定するまでに至らなかった。本研究では,集団随伴性を実施する際に実施者への教示,集団アセスメントを工夫する課題が示唆された。