表題番号:2016A-043 日付:2017/04/11
研究課題「不気味な笑顔」表出過程に関する脳内情報処理プロセスの小脳・大脳連携モデルの構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 松居 辰則
(連携研究者) 早稲田大学大学院人間科学研究科 博士後期課程3年 田和辻可昌
(連携研究者) 埼玉大学大学院理工学研究科 助教 村松慶一
(連携研究者) 早稲田大学人間科学部 学部4年 近藤佑亮
研究成果概要
本研究では,「不気味の谷現象」としても説明される,人型エージェントの表情動作に対する否定的感情形成プロセスを説明することを目的に,人間の表情認知過程を表現する定性的脳機能モデルの構築を試みた.特に,表情認知において重要となる,変化の検出(網膜),動作の知覚(上側頭溝),快-不快知覚・感情知覚(側頭皮質・紡錘状回),覚醒度知覚(扁桃体)に加え,動作予測(小脳)のそれぞれを定性的に接続した.シミュレーションの結果,皮質下における迅速な小脳への機能的結合の存在と,一方の表情検出の迅速な処理がなされていることが示唆された.