表題番号:2015S-121 日付:2016/04/05
研究課題マウス競争環境モデルにおける環境要因による精神病態行動表現型の同定
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 掛山 正心
研究成果概要
精神疾患(類似症状を含む)の表現型発現において、環境要因の寄与度は従来考えられていた以上に重みをもつことが明らかとなってきた。「社会性がない」と思われてきたマウスにおいても、例えば実験的に幼若期における社会環境操作(母子分離や社会環境隔離)を処置することで将来の行動や脳活動の異常が引き起こされることが示され、従来の考えを覆すほど、社会的ストレスの影響を再現しうることが明らかとなりつつある。本研究課題では、環境要因ならびに遺伝要因にもとづく複数の社会行動異常モデルマウスを用い、行動レベルで精神病態の表現型について解析を行い、社会環境隔離と母子分離の行動表現型に違いがあることを明らかにした。