表題番号:2015S-113 日付:2016/04/10
研究課題18世紀フランスの都市と農村における飲酒習慣の違い-ブルターニュ地方を例として-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 講師 君塚 弘恭
研究成果概要
 本研究は、まず、葡萄酒の流通と18世紀フランス経済の発展との関連について調査した。また、その成果を、2015年7月に行われた帝国史研究会にて、「18世紀フランス領マスカリン諸島における葡萄酒とラム酒」というタイトルで報告した。
 次に、酒税記録というこれまで専ら財政史で用いられた史料から得られる数量データによって、都市と農村における消費行動の違いを測定しようと試みた。2015年8月後半から9月上旬の約3週間、フランスへ調査旅行を行い、史料の収集を行った。居酒屋に関する記録によれば、都市と農村で消費行動の違いが見られた。葡萄酒は都市で消費され、農村ではシードルというリンゴ酒が消費された。