表題番号:2015S-106 日付:2016/03/27
研究課題メタゲノム情報を用いたヒト唾液常在菌叢の概日リズムに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 教授 服部 正平
研究成果概要
健康な成人被験者より唾液を4時間ごとに3日間採取し、各唾液から調製した細菌叢から唾液細菌叢DNAを調製した。このDNAから細菌の16SリボソームRNA16S rRNA)遺伝子をPCR増幅し、増幅したDNAを次世代シークエンサーにより配列決定を行った。得られた16SrRNA遺伝子の配列データより各サンプルの門及び属レベルでの菌種組成を求め、その変動をUniFrac-主座標及び距離や自己相関係数等の情報・統計手法を用いて評価した。その結果、解析した被験者において、唾液細菌叢が約24時間で自己相関係数が最大になること等を見いだし、概日リズムを有することを明らかにした。