表題番号:2015S-051 日付:2016/03/30
研究課題人財育成のための簿記教育に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院会計研究科 講師 加藤 大吾
研究成果概要


 日商簿記検定試験の改正,特に日商簿記2級についてについて,私は従来学習する必要のなかった試験範囲が広がることについて,指導者および学習者の負担が増すことになることを危惧している。この点について,学習済みであることが実務へのアピールをすることが目的である,と複数の関係者から聴取することができたが,ただ単純に計算方法だけを知っている,または,勘定科目だけを意味がよく分らなくてもとりあえず暗記する,といった中途半端な簿記の学習方法は,実務で通用する知識とは言えない。その結果,会計実務で役立たない資格と誤解されてしまいかねず,簿記離れ・会計離れがより一層進んでしまうおそれがあると考えられる。