表題番号:2015S-042 日付:2016/03/16
研究課題確率単独保存則方程式に対する初期値・境界値問題のkinetic理論の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 助手 登口 大
(連携研究者) 教育・総合科学 助手 登口 大
研究成果概要
単独保存則方程式を含む退化放物型方程式に確率的な外力項を加えた方程式に対する解の存在性についての研究を行った。同方程式の解の存在を対象とした先行研究がある。先行研究ではわずかに強い仮定が課されていたばかりでなく、複雑な議論が用いられていた。そこで、本研究では仮定を緩めることと、単純な議論で解の存在結果を導くことを目的として行った。time-splitting methodと呼ばれる手法を適用することでこの証明に成功した。本研究の特色は発展方程式論的な手法のみで確率偏微分方程式の解の存在を証明したことである。結果を論文にまとめ、国際ジャーナルに投稿した。