表題番号:2015K-344 日付:2016/04/10
研究課題計量分析による教育不平等研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 助教 松岡 亮二
研究成果概要
世帯の社会経済的状況(学歴や世帯収入など)によって保護者(以下,親)の行動や選択が異なること,そして,それらの差異が小学生の教育指標を分化していることを大規模データ分析によって実証的に明らかにした。まず,世帯収入と父母学歴によって父母の学校活動関与に差があり,それが小学校児童の学校適応を分化していることを示した。次に,親の学歴によって異なる9種類の関与の差が,小学校児童の学校外学習時間(努力)格差拡大を部分的に説明していることがわかった。最後に,4.5歳の時点で親学歴によって習い事の利用種類量に差異があり,その差は小学校1年・4年と学齢が上がるにつれ拡大し,そこには経済資本の多寡が関連していた。