表題番号:2015K-299 日付:2016/03/23
研究課題日本人英語学習者の疑問文形成に対する部分的リキャストと発話途中のリキャストの効果
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 助手 浅利 庸子
研究成果概要
本研究は、部分リキャストと遮断リキャストの、効果を検証した。結果は、遮断リキャストを受けた実験群はdoに始まる疑問文の産出について短期的上昇を示したが、この上達は遅延事後テストの時点までは保持されなかった。一方で、部分リキャストを受けた実験群は両方の疑問文の産出について、上達は漸進的であった。効果持続性において部分リキャストのほうが遮断リキャストより優れていると思われる。その理由は、(1)遮断リキャストはセンテンスを途中で遮断するので、学習者は完全なセンテンスを構築する訓練を受けない、(2)遮断リキャストの場合より、部分リキャストの場合のほうが、自己修正の機会が豊富である。