表題番号:2015K-264 日付:2016/04/10
研究課題福祉サービスにおける環境改善の取り組み―障害当事者との協働を通してー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 岩崎 香
(連携研究者) 日本社会事業大学 准教授 大島 千帆
(連携研究者) こころの風元気村 木津 英昭
研究成果概要

施設環境づくりはこれまで、高齢者や身体障害者を中心に進められてきたが、本研究では認知症高齢者への環境支援指針(PEAP 日本版 3)を参照しながら、精神障害当事者、職員が協働して、居住系サービス(2カ所)・通所系サービス(5カ所)における環境改善に取り組んだ。結果から、居住系では物理的環境により関心が集まり、通所系では何らかの作業やプログラムを媒介にしグループで活動する点から、運営的環境にも関心が集まることが明らかとなった。また、取り組みを通して、改善計画に主体的に取り組む経験等を通してモチベーションの高まりがみられた等、環境づくりがサービスの質の向上に貢献できる可能性も示唆された。