表題番号:2015K-263
日付:2016/04/11
研究課題人とエージェントとのコミュニケーションの深化のための「間(ま)」のモデル化
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 教授 | 松居 辰則 |
- 研究成果概要
- 本研究では,研究テーマに関する基礎的知見を得ることを目的にして,対象を音訳者に限定して「文章構造を表現するために挿入する句読点の「間(ま)」の構造的特徴」に関する実験的検討を行った.実験の結果,地の文では,音訳経験者と音訳初心者で共通化した時間長の句点の間が挿入されたが,会話文では,音訳経験者と音訳初心者で有意に差がある句点の間が挿入された.つまり,異なる文章構造である地の文と会話文において,音訳経験者は音訳初心者とは異なる句点の間を挿入したことになる.よって,句点の間に関しては,音訳経験者は視覚著作物上の異なる文章構造を異なる時間的間隔の間(ま)で表現することが明らかになった.この成果は日本感性工学会論文誌に原著論文として掲載された.