表題番号:2015K-254 日付:2016/03/10
研究課題老化関連疾患の予防効果が期待される機能性食品成分の評価系構築とその応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 千葉 卓哉
研究成果概要
 本研究では、タウリンのカロリー制限模倣効果について解析を行った。実験1では4週齢のラットに2週間タウリン含有食を与え、体重、血液生化学などのバイオマーカを解析した。実験2ではマウスにタウリン添加食を与え、3-ニトロプロピオン酸投与による酸化ストレス耐性を解析した。実験1において、血清および肝臓コレステロール濃度はタウリンの添加量に依存して低下した。また、肝臓中性脂肪濃度がタウリンの添加量依存的に低下した。実験2では、タウリン添加によって酸化ストレス誘導後の生存率を上昇させることが示された。これらの結果から、タウリンはカロリー制限模倣物となる可能性を持つと考えられた。