表題番号:2015K-247 日付:2016/03/01
研究課題認知症ケアマネジメントの医療・介護連携についての課題
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 加瀬 裕子
研究成果概要
「認知症ケアマネジメント」の実情を明らかにすることを目的とし、実際の事例(入院にて肺炎治療中に行動・心理症状BPSDを発症した90歳男性)を示し、地域医療・介護連携会議に出席した専門職184名に方針の作成を依頼した。ケアマネジャーの80%がよく現場で遭遇する事例であると回答し、家族の負担軽減・本人の在宅生活維持を目標としたが、その内容はデイサービスとホームヘルプ等の提供であった。全回答者のうち「肺炎の予防」「BPSDの予防」についての具体策を回答した者は、0.4%しか存在しなかった。2005年介護保険法改正にともない導入された「包括的・継続的ケアマネジメント」は、実施困難な現状であることが示唆された。