表題番号:2015K-243 日付:2016/04/07
研究課題オイルパーム農園の拡大が及ぼす環境及び社会影響評価と、我が国の食生活
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 天野 正博
研究成果概要
我が国の加工食品の多くにはヤシ油が利用され、価格も高騰してきている。このため、油ヤシ農園の急速な拡大が熱帯林減少を引き起こしており、地球温暖化促進要因の一つとして懸念されている。インドネシア国西カリマンタン州の油ヤシ農園と国立公園が接する地域において、地域住民が油ヤシ農園での雇用からもたらされる便益と、消費者が安価に加工食品を入手するには、大規模な油ヤシ農園から供給されるヤシ油はともに望ましい。ただ、これは短期的な視点に立った便益で有り長期的視点に立てば、7地域の環境の汚染、温暖化の促進など環境便益の損なわれていることが解った。