表題番号:2015K-236 日付:2016/05/06
研究課題米国に存在する東京空襲および関連する防空記録についての写真資料調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 佐藤 洋一
研究成果概要
1945年(昭和20)に東京の市街地で撮影された米軍による写真は、ほとんどのものが東京空襲に関連する写真である。これまでに収集した写真を、以下の観点から整理/編集した。

1)クロニクル 〜空襲エリアを時系列的に追える形で写真をセレクトし、同エリアで被災した日本人による手記と地図を併記した形で編集した。

2)視線を追跡する 〜多岐にわたる米軍写真を以下の3つの形で編集した。①皇居を一周する、②山手線を一周する、③隅田川/荒川を巡る

3)エリア 〜10のエリア別に整理した。

4)消えた風景、消えた場所 〜戦時下において現れ、特徴的といえる風景をや場所を以下の6点からまとめた。①なくなったもの、②偽装建築、③防空壕、④防火体制、⑤高射砲陣地、⑥捕虜収容所

この視点に基づき、201512月に『米軍が見た東京1945秋 〜終わりの風景、はじまりの風景』と題して、洋泉社より上梓した。