表題番号:2015K-232 日付:2016/04/28
研究課題地球環境問題への非線形均衡動学の応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 赤尾 健一
(連携研究者) 神戸大学 教授 上東 貴志
(連携研究者) 神戸大学 特任教授 西村 和雄
(連携研究者) 千葉大学 講師 阪本 浩章
研究成果概要
凸凹生産関数をもつ成長モデルおよび稀だが甚大なショックを考慮した成長モデルについて、今年度は論文をブラッシュアップした。前者のモデルは、非持続的な最適経路を含むという点で、環境破壊が社会の崩壊に導く可能性とメカニズムを暗示するものである。修正点として、論文は、価値関数が割引率に対して連続であることを利用して、いわゆるクリティカル・キャピタル・ストックの性質が分析しているが、この連続性の証明を厳密に行った。後者のモデルは、温暖化によるレジームシフトの可能性や南海大地震の可能性の下での社会の動向を考察する上で有用である。今年度は論文を全面的に書きなおし、比較静学分析を再検討した。