表題番号:2015K-221 日付:2016/01/27
研究課題高温スーパー高速炉の燃料棒ふるまい設計研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 講師 山路 哲史
研究成果概要

原子炉冷却材に超臨界圧水を用い、軽水炉発電技術の経済性の飛躍的な向上が可能なスーパー高速炉は、高温高圧のため燃料被覆管に既存軽水炉のジルカロイが使えない。本研究では、高温のナトリウム冷却高速炉用に開発されたODSフェライト鋼および軽水炉の事故耐性燃料の候補として検討されているSiCを燃料被覆管としてスーパー高速炉用燃料棒に用いる課題を明らかにするために、軽水炉燃料棒ふるまい解析コードFEMAXI-7を用いてふるまい解析を行った。いずれの候補材料も通常運転時は優れた強度のため良好なふるまいを示したが、応力緩和効果が小さいため、出力過渡時の健全性をさらに検討する必要があることが明らかになった。