表題番号:2015K-219 日付:2016/04/11
研究課題大動脈ステントグラフトを用いた治療目標達成度を評価する拍動流シミュレータ開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 教授 岩崎 清隆
(連携研究者) 国立医薬品食品衛生研究所医療機器部 主任研究官 植松美幸
(連携研究者) 東京女子医科大学医学部心臓血管外科 教授 山崎健二
研究成果概要

弓部大動脈瘤の治療は、治療効果の高いステントグラフトの開発が望まれ、手技の難易度の高い挑戦的領域である。その理由は、心臓から拍動血流による負荷を受ける中でステントグラフトを展開し、ステントグラフトを曲がってねじれた血管壁に圧着させて瘤への血流を遮断しつつ、脳を還流する三分枝血管への血流を阻害しないことが要求されるためである。新規デバイスを患者に使う前に拍動流環境で操作性を体感でき、留置結果を定量評価できると、治療戦略立案に役立ち、治療手技の向上にも貢献し得る。本研究では、ステントグラフトの挿入から留置を弾性血管モデル内で拍動流存在下に体験し、留置結果を定量評価できるシミュレータを開発した。