表題番号:2015K-203 日付:2016/04/06
研究課題暗黒物質探索のためのアルゴン光検出器の方向感度化に関する基礎研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 准教授 寄田 浩平
研究成果概要
本研究は、高圧(又は液体)Arを用いた暗黒物質の到来方向の測定感度をもつ検出器の基礎開発が目的である。反跳されたArの運動方向と電場方向の角度によって変化する柱状再結合割合を光信号として読出すことで方向情報を得られるかを検討した。SRIMとGarfield++を用いて飛跡長、Onsager半径、電子拡散度をシミュレートした結果、Ar80%+TMA20%を10気圧で運用することで方向感度化できる可能性を示すことができた。
また実際に、ガスAr(1.5気圧)中に電場(600V/cm)を形成し、α線源による信号取得にも成功した。