表題番号:2015K-202 日付:2016/04/05
研究課題量子観測をキーワードに追究する量子情報技術
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 湯浅 一哉
研究成果概要
「量子観測」をキーワードに,量子情報技術に関わる話題,特に「量子系制御」と「量子計測」の研究に取り組み,以下の成果を得た.
■制御の最中に観測を加えると実行可能な制御の種類を増やせるが,逆にいかなる複雑な制御も単純な制御+量子観測の形に表現できることを指摘し,その一般論を構築して論文発表した.
■最も一般的な2入力2出力線形光学回路に含まれるパラメータの量子計測精度限界を明らかにし,論文発表した.
■系に立て続けに観測して得られるデータ列から計測対象の値を推定する方法を検討し,測定データ間に存在する相関の情報を活用することで精度の高い計測が可能になることを明らかにして論文発表した.