表題番号:2015K-186
日付:2016/03/24
研究課題1980年代後半のメキシコシティの言説空間について
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 准教授 | 岡田 敦美 |
- 研究成果概要
メキシコ大地震に関する一連の研究の一環として、当該地震を巡る言説を定位することを目指して、まず、メキシコのメディアの発展に関する基礎的な研究を行った。テレビ、新聞などのジャンルによって成り立ちや構造の違いがあるが、それぞれに多様化が進んできており、印刷業や新聞はヨーロッパ外では突出して早くから発達していた。それはスペインとの繋がりのなかで捉えるべきものである。
地震直後の報道や言説は、今日のメキシコにおける地震理解の基盤となっており、記述や報道の中心となった言論人や、文化人に取り上げられた市民の代表たちは、後に政府から表彰されるほど社会的承認を得た。