表題番号:2015K-173 日付:2016/04/05
研究課題PIVを用いた平面津波水槽での流速場計測に関する基礎的検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 講師 三上 貴仁
研究成果概要
 津波のように沿岸方向にも岸沖方向にも広範囲にわたる現象を実験によって把握するためには、波高計や流速計を用いた点での計測ではなく、面で物理量を把握することも重要となる。そこで本研究では、津波を対象とした水理実験において、PIV (Particle Image Velocimetry) の手法を用いて面的な流速場の計測を行い、その有効性を検討した。特に、東日本大震災の際に仙台平野沿岸で見られた、運河(貞山運河)を越えていく津波の流れを対象として実験を行い、運河の有する津波減災効果を分析した。二次元水路内で運河を越流する津波を再現し、運河周辺の流れの流速場を計測することができた。今後は、運河周囲の地形をより現実のものに近づけて実験を継続していく予定である。