表題番号:2015K-171
日付:2016/04/09
研究課題福島第一原発事故によるセシウムの土壌中挙動解明とそれに基づく吸着剤の開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 香村 一夫 |
- 研究成果概要
- 地中に浸透した放射性セシウムの挙動を解明するために,北関東地域と柏周辺地域の41地点で土壌試料を調べた.各地点とも,地表より0~5cm(1層目),5~10cm(2層目)の土壌を1年間隔で定期的に採取した.その結果,時間経過による濃度変化はほとんど認められず,セシウムは1層目に留まっていることが解った.このデータを参考にして,自然に存在する火山灰土壌にある種の無機化合物を添加し,セシウム吸着能力を高める資材の開発を考えている.そこで,関東地方に分布する火山灰土壌のCs吸着能を調べた.赤玉土が最もよくCsを吸着した.その理由として,含有粘土鉱物の量,平均粒子径があげられる.