表題番号:2015K-152 日付:2016/04/09
研究課題熱可塑性炭素繊維強化プラスチックにおける疲労損傷発生機構の解明と損傷発生寿命予測
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 講師 細井 厚志
研究成果概要
 これまで,疲労負荷を受けるクロスプライCFRP積層板のトランスバースクラックの発生寿命予測するH-kモデルを提案してきた.しかし,いずれの研究もエポキシ系樹脂を母材とした熱硬化性CFRPを対象にしており,熱可塑性樹脂を母材としたCFRTPにおいて本理論が適用できるかは明らかとなっていない.そこで本研究では,CFRTP積層板の疲労特性,特にトランスバースクラックの発生挙動について実験,解析的に評価することを目的とした.CFRTP積層板ではCF/epoxyと比較してトランスバースクラックの発生・進展挙動に差異があることが確認された.また,CFRTPにおいてH-kモデルの適用を試みたところ,実験結果と解析結果は良い一致を示し,提案したH-kモデルの有効性が示された.