表題番号:2015K-149 日付:2016/03/01
研究課題衝撃波管を用いた軸流圧縮機のサージ・旋回失速共存系の挙動とウインドミル特性の把握
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 太田 有
研究成果概要
衝撃波管を備えた2段軸流圧縮機に対して,圧縮波・膨張波を印加した際の非定常挙動と,その後に発生するサージ下での旋回失速に関して実験的調査を実施した.特に,サージサイクルが不規則に変化する過程が翼列内流れ場に影響を受け,動翼列内に形成される流路ブロッケージによって次サイクルが決定されることを示した.また,大流量運転時には,圧縮機がタービン作動するウインドミル状態が観察され,動・静翼列内流れは共に翼圧力面側で大剥離する非定常流れとなる.その際,損失の多くが静翼圧力面での剥離に起因していることを実験的に明らかにし,翼スパン方向に軸を持つ非定常渦が相対的に逆方向に旋回していることを示した.