表題番号:2015K-146
日付:2016/04/30
研究課題長期財務データによる資本市場行政と会計政策に関する実証的研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 大学院ファイナンス研究科 | 教授 | 薄井 彰 |
- 研究成果概要
- 会計基準設定者、そして多くの会計専門家は、会計ルールの強化と適用範囲の拡大は、会計報告の情報内容を改善すると考えている。戦後、日本は、最も厳しい米国の会計ルールを導入し、キャッチアップしてきた。経営者が会計ルールの強化に合意するのは、それが株主、債権者、その他の利害関係者に有用な情報を提供することになると信じるからである。学界、官界、そして実業界は、これまでの会計規制の強化が投資家の意思決定有用性を向上させると信じていた。しかしながら、長期財務データを分析した結果、株価と会計数値の関連性は上昇しているわけではなかったことが明らかになった。