表題番号:2015K-144
日付:2016/04/04
研究課題生命保険における経済価値に基づくソルベンシー規制と総合リスク管理に係る考察
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 大学院商学研究科 | 助教 | 大塚 忠義 |
- 研究成果概要
収支相等の原則とは収入総額と支出総額が相等しくなるように保険料を定める原則である。しかし、保険料や責任準備金を期待値と保守部分に明示的に分解することができないという問題がある。また、ソルベンシーマージン比率は保険会社に対する自己資本比率であるが、比率算出に使用する法定財務諸表が会計や税務の要請から経済的な実態を十分に表わしていないという問題がある。
これらの問題は、経済価値に基づいて評価した資産、負債および資本をもとに財務健全性を測定するソルベンシーマージン規制によって解決することが期待できる。また、トータルバランスシートアプローチによって自己資本を評価することにより、責任準備金と自己資本を合わせて支払能力の大きさを測ることができる。