表題番号:2015K-130
日付:2016/03/31
研究課題11-12世紀における宗教間対話の思想
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 商学部 | 教授 | 矢内 義顯 |
- 研究成果概要
- 本研究は,カンタベリーのアンセルムス(1034-1109年)の思想を11-12世紀という時代に位置づけるために,この時代における様々な宗教間対話の思想を以下の三点において明らかにした(1)ギルベルトゥス・クリスピヌスの『キリスト教徒とユダヤ人の討論』および『キリスト教徒と異教徒の討論』における宗教間対話の思想。(2)アンセルムスの影響を受けた12世紀のトゥルネーのオドーの『ユダヤ人との討論』における宗教間対話の思想。(3)12世紀のペトルス・ウェネラビリス,ノージャンのギベール,アベラール,ペトルス・アルフォンスィの宗教間対話・論争文書の思想に関する研究を踏まえた上での,アンセルムスの思想の独自性。