表題番号:2015K-123 日付:2016/02/08
研究課題日韓における中国近現代文学受容の展開と深化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 教授 小川 利康
研究成果概要
本年は2014年12月に開催されたシンポジウムの成果を基礎に研究を継続した。2015年2月10日-12日には韓国高麗大学で開催されたシンポジウム「中国・日本の文化的DNAとその進化」に参加し、論文「周氏兄弟與日本文學的關係」(中国語)を発表した。この会議は韓国のほか、中国、台湾、香港、ドイツから研究者が参加し、それぞれの視点で日中韓の文化的共通性と相違点を歴史的視点から論じるもので大変有意義な内容であった。小川は魯迅と周作人が日本留学時代に受容した日本文学の影響が中国近代文学の発展にどのような影響をもたらしたのかを論じるもので、中国、韓国双方の研究者から有益なコメントを頂いた。次に11月13日-14日に台湾政治大学で開催されたシンポジウム「第十一屆東亞學者現代中文文學國際學術研討會」に参加し、論文「周作人與江戶川柳——作為反禮教主義的猥褻論」(中国語)を発表した。このシンポジウムは中国大陸本土以外の中国現代文学研究者が一堂に会する国際会議で、今回も台湾、香港、シンガポール、オーストラリア、韓国、日本の研究者が参加した。このシンポジウムは日韓現代文学ワークショップのメンバーも参加する国際会議であり、会議の場を借りて、韓国外大朴宰雨教授、梨花女子大教授洪昔杓教授と2016年韓国にて開催予定の次期日韓現代文学ワークショップに関する協議を行った。