表題番号:2015K-116 日付:2016/04/11
研究課題国家形成期のブータンにおける政治・社会状況の実態-シッキム政務官報告書の分析を中心に-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育総合研究所 助手 平山 雄大
研究成果概要
 本研究の目的は、ブータンの国家形成期と位置づけられる20世紀前半(1900~1940年代)の政治・社会状況の実態を、同国の近代学校教育及び留学事情を中心に解明することである。手法は文献研究に依拠し、当時隣国のシッキムに駐在していたイギリス人の歴代政務官(シッキム政務官)が書き記した年次報告書・ブータン訪問報告書の分析に主眼を置いた。当時のブータンにはハ(Haa)とブムタン(Bumthang)に1校ずつ近代学校が存在していたが、本研究の結果、両校の形態や閉鎖時期・再開時期、そして特にハの学校の第1期生の進学先(インド北部・東部に位置する高等教育機関)や各種訓練状況が判明した。