表題番号:2015K-110 日付:2016/02/07
研究課題古典文学の本文と享受に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 新美 哲彦
研究成果概要
初期の『源氏物語』注釈書である定家作『奥入』は、『源氏物語』写本の巻末に付載されていることも多い。その巻末付載『奥入』について、「池田本『源氏物語』巻末付載『奥入』について」(天理図書館報『ビブリア』144号2015年10月)で、池田本巻末付載『奥入』について考察した上で、『奥入』諸本全般の見通しを立てた。
 また、従来、大島本・明融本が、『源氏物語』最善本と言われてきた。これらを精査するため、中古文学会関西部会第39回例会シンポジウム「源氏物語 本文研究の可能性」で行った発表「定家本『源氏物語』の諸問題―大島本と明融本の比較から見えるもの―」(2014年11月)の論文化にもつとめた。