表題番号:2015K-086 日付:2016/03/29
研究課題元~明期中国の地方志編纂過程
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 助手 小二田 章
研究成果概要

  本研究計画では、申請者がこれまで行ってきた中国宋代の地方志編纂の過程と背景についての研究成果を、さらにそれに続く元・明代に敷衍し、元~明代の地方志編纂とその背景の解明を試みた。
 まず、本研究の問題を検討する一環として「『大元・大明一統志』研究会」を結成し、隔月で報告会を行うとともに、2年間の成果報告・公開を兼ねて、ミニシンポ「元―明史料論の現在」(2016.1/28、16:30~、於本学戸山キャンパス第十会議室)を開催し、主催者として該ミニシンポで趣旨説明を行った。また、『大元一統志』の編纂過程を「沿革」項目の記載形成から窺う論文を作成し、論文集『宋代から考える(仮)』(2016年7月刊行予定)に投稿し、現在校正段階である。
 また、杭州地域における地方志編纂研究の一端として、明代後期の萬暦年間に編まれた『萬暦杭州府志』を対象とした分析を行い、「明清史夏合宿2015」(2015.8/24-26、於筑波山江戸屋)にて報告「『萬暦杭州府志』編纂考 ―明代後期、地方志編纂の意義」を行った。