表題番号:2015K-081 日付:2016/04/05
研究課題ドイツの同時代小説におけるオートフィクションの諸相
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 山本 浩司
研究成果概要

ドイツの同時代小説におけるオートフィクションを考察するにあたって、すでに別の文脈で研究を進めてきたライナルト・ゲッツ、ヨーゼフ・ヴィンクラー、イルゼ・アイヒンガー、ヘルタ・ミュラーの他、新たにフェリシタス・ホッペに照準を絞ってテキストの精読に時間を当てた。ドイツにおけるオートバイオグラフィー、オートフィクション研究の第一人者であるヴァーグナー=エーゲルハーフ教授(ミュンスター大学)との共同研究を開始した。2015年3月にワークショップを日本で共同企画し、2017年3月を目指してその成果をドイツで出版する予定になっており、現在編集作業中である。このほかミュラーとアイヒンガーの自伝的な作品における「雪」の表象の意味について論じた論文とヴィンクラーのエッセイのオートフィクション性を論じた論文をドイツ語で発表した。