表題番号:2015K-077 日付:2016/02/22
研究課題美術資料として読む「集神州三宝感通録」霊像垂降篇
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 肥田 路美
研究成果概要
『集神州三宝感通録』巻中の第31~36縁について、『大正大蔵経』を底本に現代語訳と詳細な注釈を付した。付注項目は全74項、総文字数11万字に及ぶ。
特に美術史の視点から独自の解説をおこなった項目に、「身代わりの仏像」「轀輬車」「宮城内に奉安された経像」「仏帳」「葬送の飾り」「鵄吻」「石仏を彫る手順」「幡蓋」「美玉のように研磨」「石趺」「隋唐における離宮と仏寺」「行像」「聖像」「南北朝時代における盧舎那仏」「子宝祈願の霊験像」などがある。
成果は、A4版総100頁余の冊子『美術史料として読む『集神州三宝感通録』―釈読と研究―(九)』として3月中旬に刊行し、国内外の関係機関、研究者に寄贈の予定である。