表題番号:2015K-059 日付:2016/04/13
研究課題世界最初の仏像の流伝に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 吉原 浩人
研究成果概要
 本研究は、前近代の中国・日本において世界最初の仏像と信じられていた「旃檀仏」の流伝に関し、どのような伝承があったか、また存在したとされる「旃檀仏」はどこに行ったのかを明らかにする研究の一部をなすものである。この仏像は、中国においては北京紫禁城外の宏仁寺(旃檀寺)に清朝末までは確かに存在していた。しかしこの仏像は、明治33年(1900)の義和団事件(北清事変)に乗じて、ロシア連邦ブリヤート共和国に持ち去られたという。2016年1月に北京に赴き、宏仁寺跡とその周辺の北海公園・雍和宮などを実地踏査した。また、中国国家博物館において、李翎研究員の先導により唐代の塼仏など仏像類を参看し、関連資料を蒐集した。