表題番号:2015K-057
日付:2016/03/28
研究課題ドイツ神秘思想におけるマリア論―エックハルトの神の子の誕生論と離脱論―
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 教授 | 田島 照久 |
- 研究成果概要
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本研究は、きわめて思弁的であるといわれるドイツ神秘思想の救済論もその根底にマリア論の枠組を持っていることをMariologieの伝統を踏まえて明らかにしようとするものである。「魂の内における神の子の誕生」の教説は、ドイツ神秘思想の代表的思想家マイスター・エックハルト(ca.1260-1328)のドイツ語著作中で繰り返し説かれる最も中心的なテーマであるが、本年度は「ドイツ語説教2」のテキスト分析を通して、「離脱」(abegescheidenheit)が聖母マリアの「処女懐胎」を生起すべき精神的徳目とされ、「魂の内における神の子の誕生」の教説が展開されていることを明らかにした。