表題番号:2015K-048 日付:2016/02/23
研究課題未発生の客体を対象とする譲渡の法的構造に関する基礎研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 准教授 白石 大
研究成果概要
本研究は,未発生の客体を対象とする譲渡がいかにして可能であるかについて,その理論構造を解明することを目的とするものであり,①未発生の客体を譲渡しうる法的根拠,②客体発生前の段階で譲受人が取得する権利の実体,③譲渡対象客体の移転時期,④譲渡対象客体の移転過程,⑤客体発生前に対抗要件を具備しうる理論的根拠,という5つの検討課題を設定している。
2015年度は,2014年度までに行った③・⑤に関する成果をもとに,日本(日本私法学会)およびフランス(アンリ・カピタン協会研究会)において研究報告を行った。これらの要旨は2016年度に公刊される予定である。また,①についても,現時点での検討結果を簡潔にまとめたものを公表した(「債権を客体とする担保の特殊性」法学教室425号92~99頁)。