表題番号:2015K-045 日付:2016/04/13
研究課題民事訴訟における手続集中と上訴・再審制度
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 松村 和徳
研究成果概要
 民事訴訟において中心的理念となる「手続集中」理念が上訴手続においてどのように発現され、それがどのような機能・成果をもたしているかを明らかにし、わが国民事訴訟法における控訴手続のあり方を考察するのが本研究の目的であった。わが国に「手続集中」理念をもたらしたオーストリア民訴法の規律とその影響を受けたと思われるドイツ民訴法の近時の上訴改正を中心に研究した。とくに、オーストリア法における「手続集中」理念を具現化した上訴手続における厳格な更新禁止(Neuerungsverbot)原則を研究対象とし、この原則の歴史的発展、機能、評価、そして、「手続集中」理念の実現措置としての位置づけについて研究した。