表題番号:2015K-020 日付:2016/05/06
研究課題環境損害と行政責任に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 教授 大塚 直
研究成果概要
本研究においては、フランスにおける純粋環境損害の議論について、民事の損害賠償だけでなく、新たな視点として、狭義の環境損害に対する行政責任との比較や関係性を念頭におきながら検討をおこなった。狭義の環境損害に対する責任を定めた2004年のEU環境責任指令を国内法化することによって、フランスには公法に基づく責任も存在するが、フランス国内における行政責任と民事責任の双方に焦点を当てた検討をおこなった。特にエリカ号事件判決が下されるに至るまでの議論の変化に注目した。