表題番号:2015K-001 日付:2016/04/08
研究課題地域住民に配慮した再生可能エネルギー促進策の経済分析:地熱・洋上風力発電の事例
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 有村 俊秀
(連携研究者) 上智大学 特別研究員 森田稔
(連携研究者) 早稲田大学 招聘研究員 功刀祐之
研究成果概要
気候変動対策やエネルギー安全保障の観点から再生可能エネルギーへの期待が大きいが、日本におけるポテンシャルは充分には実現されていない。一つの理由は、風力発電や地熱発電等の開発が地域の外部不経済、それに伴うコミュニュティの反発をもたらすからである。本研究では、下関市・安岡沖の洋上風力発電建設提案を取り上げ、開発の地域社会への環境影響(外部不経済)・経済影響について分析するため、現地調査・ヒアリングを行った。その結果、外部不経済を考慮しても、地域への社会的な便益は充分に大きいのではないかという示唆が得られた。今後は地域コミュニティへの便益に対する理解に向けて、自治体の役割が必要とされると考えられる。