表題番号:2015B-514 日付:2016/04/03
研究課題磁気熱量効果巨大化メカニズムの理論的探求
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等研究所 助教 田中 宗
研究成果概要

 環境問題に対する磁性体の応用例として、磁気冷凍が挙げられる。磁気冷凍は磁場などの外部刺激により誘発される磁気エントロピー変化と熱の変換に基づく冷凍技術である。この磁気冷凍と呼ばれる現象に対し、統計力学理論の観点から研究に取り組んだ。磁性の国際会議であるICM2015に参加し、そこで議論を行ったVictorino Franco教授とともに、相転移理論と磁気冷凍の関係を論じた論文を執筆した。現在Physical Review B誌に投稿中である。また、新規相転移現象が現れる磁性体の統計力学模型に関する研究について、化学系国際会議Pacifichem2015にて口頭講演を行った。