表題番号:2015B-489 日付:2016/04/09
研究課題主体的に学び続ける力を育むための意欲・能力を引き出す教授法に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 吉田 賢史
研究成果概要
「教育の情報化ビジョン」には、「子どもたち一人一人の能力や特性に応じた学び、子どもたち同士が教え合い学び合う協働的な学びを推進するために、1 人 1台の情報端末環境を整備することが重要な鍵となる。」と書かれている。しかしながら、我々は、生徒の思考特性を考慮すると、一斉対面授業において「1 人 1 台の情報端末環境を整備すること」は必ずしも適切ではないと考えている。
また,生徒一人ひとりが自分自身の学習スタイルの適性を認識しているか否かによって,成績に差が生じることが示されている。そこで、本研究ではメディア活用環境を平等にするのではなく、生徒の学び「学ぶ環境を平等に与えるということは何か」に視点を置き,思考特性の観点からは向き不向きのあるメディアを,多数の生徒で共有する学びの空間を考える。
学校教育においては、一斉に同じ情報を同じ方法で提示する、あるいは、演示することが平等であると捉えられがちだが、情報は受け手が正しく受け取らなければ真に平等な教育を受けたとは言えない。
本研究では、平等な教育を受けるためのアナログとディジタルを融合した対面授業における「学びあう空間」を提案した。