表題番号:2015B-420 日付:2016/04/11
研究課題気候性地形を活用した新たな運動療法形式(クアオルトウォーキング)の有用性の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 坂本 静男
研究成果概要
20-30歳代の健常成人男性10名に対し、最高酸素摂取量の60-65%となる強度での60分のトレッドミル運動を、皮膚温を約2℃低下させる条件とコントロール条件で実施した。皮膚温低下試行では運動前と比較して皮膚温が平均1.7℃低下した。運動中の酸素摂取量には試行間に差がなかった。運動中の心拍数は皮膚温低下試行の方がコントロール試行より有意に低値を示し、運動終了直前で10拍/分ほど低かった。また主観的運動強度は運動60分で皮膚温低下試行の方が有意に低値を示した。ストレスホルモン等の血液指標には試行間に差は認められなかった。皮膚温の2℃低下は運動中の心拍数の増加を抑制することが示唆された。