表題番号:2015B-393 日付:2016/03/09
研究課題進化情報に基づく好熱菌酵素の効率的低温高活性化法の確立
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 赤沼 哲史
研究成果概要
様々な条件で安定な好熱菌酵素は多くの工業用途が期待されているが、低温で触媒活性が著しく低下することが利用の妨げとなっている。そこで、相同アミノ酸配列の比較に基づく好熱菌酵素の低温高活性化法の確立に取り組んできた。本研究では、好熱菌酵素と常温菌相同酵素とでアミノ酸が異なる部位のうち、活性部位に近い範囲に低温高活性化に関わるアミノ酸が多くある可能性と、耐熱性の犠牲無しに低温活性を改善できる可能性を検証した。その結果、活性部位からの距離と低温活性化に寄与するアミノ酸置換が見つかる頻度には相関がないことと、耐熱性をほとんど低下させることなく25℃の比活性を10倍以上向上できることを明らかにした。