表題番号:2015B-378
日付:2016/04/05
研究課題個体間相互作用における最初期遺伝子群の発現量モデル
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 教授 | 掛山 正心 |
- 研究成果概要
- ヒトが他個体を認知する際、脳の中でも前頭前皮質(PFC)の活動が高くなることが知られている。また、自閉スペクトラム症当事者のように他個体への関心が低いケースでは、PFCの活動強度が低い。マウスにおいても類似の表現型を持つことが明らかになった(マウスPFCも社会的場面で高活動を示し、社会的場面を避ける行動表現型をもつモデルマウスではPFC活動強度が低いことを確認した)。他個体との関係性を築いていく時、ヒトにもマウスにも共通する「個体間相互作用の生命原理」がPFCに存在する可能性があり、我々のマウス実験系において、高度な社会における「個体間相互作用の生命原理」を一定の範囲で解明できると考えられる。